下見~飛騨の渓流~
「雪崩だ」 その道の先には10㌧ダンプカー3、4車分ほどの雪が....。今年の雪の多さは桁違いだ。もう3月だというのに、道路脇には1メートルを超える積雪が依然と残っている。すぐ隣を流れる川は雪解け水が囂々と流れている。
今日は、仕事で朝1時に家を出て飛騨(岐阜県)の宮川村に来ている。高山を過ぎると積雪が目立ち、国道41号線から471号線に入ると道路脇には1メートルを超える積雪が依然残ったままだ。「-3℃か..」道路脇の気温計もまだ冬のままだ。国道360号線に入るとあちこちで半車線が雪崩でふさがり片側通行となっていた。 「釣りどころじゃあないな...」私はそうつぶやいていた。去年の台風23号の影響であちこちで河川工事が行われ、川の水は濁りきっていたからである。雪代と工事の影響で今年の宮川は釣りにならないと思われた。帰りは昼過ぎになったので入渓者を探しつつ運転をしたが結局誰も見あたらなかった。
私はいろんな所に行くが、”せせらぎ街道”はお気に入りの道である。帰りは高速道路を使用せずにこの道を使うと決めていた。下見である。昼寝もかねてだが。
高山から西ウレ峠までは比較的水量が安定しており平日なのに入渓者が4,5名ほどいた。吉田の支流の寒水、気良は水量と濁りしかチェックできなかったが、状態は良さそうだ。吉田川は中、上流は見られなかった。放流狙いで郡上八幡のプールで6.、7人竿を出していた。気温は14℃まであっがたのであちこちでライズリングが見られフライマンがミッジピューパで狙っていた。5年ほど前だったら目の色を変えて私も参加していただろう。そして長良川を美濃まで下ると赤吊り橋の下のプールでフライマンが2人、風の中をシラメ狙いだと思うが竿を出していた。こちらは渋そうだ。
最後になるが、せせらぎ街道で車を止め昼寝をするのは私の趣味だ。なんでか不思議と癒される。藪をこぎ、沢を歩き、竿を出し、飯を食べ、横になると木々の合間からわずかに暖かな日が差し込む。いつの間にやら眠っていた。その日はイワナもヤマメも釣れなかったが、記憶に残っている忘れない光景だ。そんな、昔の気良に通った釣行を思い出す。ここにくるとそんな気持ちになるのだ。