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2006年5月14日 (日)

石垣パヤオ釣り紀行~その1~

青い海。白い砂。飛行機から見える下の景色に私はすっかり興奮している。

「釣ってやるぞ。キハダマグロ!」

待ちに待った石垣島への社員旅行である。社員旅行と言っても観光は初日の半日のみで2日目は丸一日パヤオでの釣りなので実際の所、遠征釣行と言った方がいいのかもしれない。空港でのスタイルもそうだ。他の同僚は革の鞄やスーツケースをかかえているのだが、私はシマノの保冷力2.3倍と大きくかかれたクーラーボックスをゴロゴロと引きずっている。「そんな、大きなの持ってきて釣れなかったらどうするの?」などと言われたが、私にしてみると、これでも小さすぎるぐらいだ。

パヤオとは海に浮かぶ人工的に作られた浮き魚礁のことで、そこに小さな魚が集まり、さらに回遊するマグロやシイラなどといった大物の魚も集まる。大きな海にそういったポイントを人工的に作り出し、フカセ釣りやジギングや泳がせ釣りをするのである。昔は1日中船を走らせ鳥山や流木を探したのだが、今ではパヤオのおかげでそういった苦労はなくなった。30Kgオーバーのマグロなども釣れることもあるとか。しかし1週間前に出船した我が社の違う班は、釣果は船中2kg程度のキハダが10本、シイラが1m2.30が3本とさっぱりっだたらしい。だったら負けていられない。最低でも10kgオーバーは釣り上げるとメンバーはみな鼻息が荒い。皆それぞれ「自分が大物を..」と思っているのだろうに違いないが。

「暑い!」「あっちー!」飛行機から降りると皆、必ずそう叫んだ。(石垣空港では到着すると飛行機から空港まで歩く)焼ける太陽と、モワンとした空気がまだ冬の体に襲いかかる。どうやら天気は良さそうだ。早速釣り師の五感を研ぎ澄ませる。「厚い雲はないだろうか、風は強いだろうか」。パヤオでの釣りは外洋まで出るため、天気が大きく作用する。波が高いと釣り竿を出すどころか、船にしがみついてるだけで精一杯と言う事も多い。船頭に電話したり、ホテルの従業員、バスの運転手と行く先々で人に聞き、明日の天気と波をチェックする。波が高いと釣りにならないのだから、万全のコンディションで望みたい。船酔いすると楽しいはずが、苦痛なだけになってしまう。そして大物釣りを満喫するためにも、初日の飲酒はメンバー皆で控えることと決めていた。一生に一度あるかないかの大事な釣行である。時間、お金、休み、天気、メンバーとすべて揃わないとできない遠征大物釣りであるため、慎重になるのも当然だ。「初日はホテルでおとなしく寝よう。」メンバー4人そう固い絆で結束していた。

はずであったのだが。

「かんぱーい」「乾杯!」数時間後には、泡盛をロックで飲む私たちの姿があった。1軒、2軒目とハシゴである。

明日、朝7時出船。石垣の夜に不安だけが広がっていくのは私だけだった。「ハナハナ~!」

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