快釣!玄達瀬釣り紀行~その1~
「・・56.57.58・・」 数える限りでは60隻以上の漁船がこのポイントに集結していた。
「まるでお祭り騒ぎだな」 そう今日は6/18日。待ちに待った玄達瀬の釣行の日となった。我らメンバー4人は興奮していた。
解禁して初の日曜日と言うことと、ベタ凪のこの最高のコンディションのせいか、玄達瀬には一斉に近くの漁船が集結していた。所々の船では、グットサイズの魚がタモに治まる光景も見られ益々テンションが上がる。すぐ近くでは鳥山やナブラが見られいつもの敦賀沖とは比べようにならないほどの、スケールの違いを改めて感じる。
その中を何度かアンカーを下ろすポイントを探し、所狭しと船を着ける。メンバー4人とも待ちきれない様子だ。イカリの下ろす音と同時に沖アミを抱き合わせでしっかりと針に付ける。そして、一握りの沖アミを撒く。「ちょうどいい潮の流れだ」この日は潮見表では小潮だったが、やはりここは玄達。それでも潮が速い。初めの一流しでサルカンの数をすぐさま予想する。この日は1号から2号、3号と三種類を数個と、発砲浮きを数種持参し、この組み合わせで棚とりをする。
「これなら1号2個と2号1個と発砲1つかな」 私のやり方は少し重めに設定し、まず底をしっかりととり(まずエサが取られる深さに)、そこから少しずつ上げていくやり方をとっている。根掛かりもそこのメーター数をしっかり覚え、そこからまた計算し浮力を付ける。この日は、いつものメンバーで仕立ての釣行だったのだが、それぞれ棚の取り方も流し方も様々だ。
それはそれでかまわないと思う。なぜなら皆それぞれ、リールのスプール抵抗、竿のガイドの数と間隔、道糸の太さ、仕掛けの違い、送り込みの仕方、それぞれ皆違うからだ。だからいつものことだが、自分を信じてその日の潮を読みストライクゾーンを推理し、そこに持って行けた人が、この海の恩恵に預れる。つまりビックワンとなるのだ。
「来たっ」 どうやらT氏の竿に当たったようだ。見ると竿が大きくしなっている。160M付近で当たったとの事だ。きれいな魚体の真鯛が上がってきた、40センチそこそこだろうか。どうやら彼は真鯛の棚をつかんだようだ。すぐさま同型をもう一匹釣り上げ満足顔だ。
「サルカン1個でちょうどいいよ」その彼の言葉に他の2人は迷い、自分のスタイルを崩し始めた。私にもサルカン1個を勧めてきたが、今までの推理してきた底からの棚とりスタイルを、崩してなるものかと断固として貫き通す。しかし、アタリはなく2時間ほど経過し時間だけが過ぎていく。隣のK爺は明らかに錯乱し仕掛けがどこに行っているか分からない様子だった。「このままではいけない」そう思い始めていた。アタリすらない朝まずめのスタートとなった。