2006年6月22日 (木)

快釣!玄達瀬釣り紀行~その2~

「だからサルカン1個でいけるって、まだ前回のブリを釣ったイメージが離れんの?」

そう何度も2匹の真鯛を上げたT氏がささやく。私はそれに聞き耳を立てず、自分のやり方で行く。初めからの1流し1流しごとの推理でストライクゾーンがようやくつかめてきた。まさしくそれは、サルカン半分(発砲小)ほどの重さでの違いでエサがとられたり(底)、取られない様な絶妙なバランスだ。

「これだ。これで行こう」そう確信し、一人の世界に入り込む。

ジージージー。そのセッティングで3度ほど流した時だった。ドラグが一気に走り、糸が出ていく。「きたっ」慌てず(慌てていたのだろうが)、まずクラッチを入れ、大きく2.3度合わせを入れる。「のった!」ガツンと持って行く様な強い引きだ。大きくしなる竿(リーディングXゴウイン365M)が大物の引きを、和らげる。「いい竿だ」やりとりしているとこの竿の良さが、まじまじと伝わってくる。「190M付近で当たったよ!」皆に告げる。どうやら190M も取り寄せないといけないらしい。しかし、この竿がついていると思うと、強引に魚を遊ばせずグイグイ引き寄せられる。向こうに持って行かれてなるものかとゴウインがリードしてくれているようだ。前半はスゴイ引きだったが、残り少なくなると抵抗が無くなった。「間違いない真鯛だ」そう確信し、水面を見つめる。

「でかい」「タモに入らない」「違うタモくれ」皆、そう言っていた。水面にはT氏の真鯛よりかは、2.3周りも大きな真鯛が浮いてきていた。大きなタモに治まり自然とガッツポーズが出てしまう。最高な瞬間だ。74センチの雄の丸々太った真鯛だった。

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体高のある丸々太った雄の真鯛 74センチ

2006年6月21日 (水)

快釣!玄達瀬釣り紀行~その1~

「・・56.57.58・・」 数える限りでは60隻以上の漁船がこのポイントに集結していた。

「まるでお祭り騒ぎだな」 そう今日は6/18日。待ちに待った玄達瀬の釣行の日となった。我らメンバー4人は興奮していた。

解禁して初の日曜日と言うことと、ベタ凪のこの最高のコンディションのせいか、玄達瀬には一斉に近くの漁船が集結していた。所々の船では、グットサイズの魚がタモに治まる光景も見られ益々テンションが上がる。すぐ近くでは鳥山やナブラが見られいつもの敦賀沖とは比べようにならないほどの、スケールの違いを改めて感じる。

その中を何度かアンカーを下ろすポイントを探し、所狭しと船を着ける。メンバー4人とも待ちきれない様子だ。イカリの下ろす音と同時に沖アミを抱き合わせでしっかりと針に付ける。そして、一握りの沖アミを撒く。「ちょうどいい潮の流れだ」この日は潮見表では小潮だったが、やはりここは玄達。それでも潮が速い。初めの一流しでサルカンの数をすぐさま予想する。この日は1号から2号、3号と三種類を数個と、発砲浮きを数種持参し、この組み合わせで棚とりをする。

「これなら1号2個と2号1個と発砲1つかな」 私のやり方は少し重めに設定し、まず底をしっかりととり(まずエサが取られる深さに)、そこから少しずつ上げていくやり方をとっている。根掛かりもそこのメーター数をしっかり覚え、そこからまた計算し浮力を付ける。この日は、いつものメンバーで仕立ての釣行だったのだが、それぞれ棚の取り方も流し方も様々だ。

それはそれでかまわないと思う。なぜなら皆それぞれ、リールのスプール抵抗、竿のガイドの数と間隔、道糸の太さ、仕掛けの違い、送り込みの仕方、それぞれ皆違うからだ。だからいつものことだが、自分を信じてその日の潮を読みストライクゾーンを推理し、そこに持って行けた人が、この海の恩恵に預れる。つまりビックワンとなるのだ。

「来たっ」 どうやらT氏の竿に当たったようだ。見ると竿が大きくしなっている。160M付近で当たったとの事だ。きれいな魚体の真鯛が上がってきた、40センチそこそこだろうか。どうやら彼は真鯛の棚をつかんだようだ。すぐさま同型をもう一匹釣り上げ満足顔だ。

「サルカン1個でちょうどいいよ」その彼の言葉に他の2人は迷い、自分のスタイルを崩し始めた。私にもサルカン1個を勧めてきたが、今までの推理してきた底からの棚とりスタイルを、崩してなるものかと断固として貫き通す。しかし、アタリはなく2時間ほど経過し時間だけが過ぎていく。隣のK爺は明らかに錯乱し仕掛けがどこに行っているか分からない様子だった。「このままではいけない」そう思い始めていた。アタリすらない朝まずめのスタートとなった。

2006年5月17日 (水)

石垣パヤオ釣り紀行~その4~

「時間がないっ」

今のところ、釣果は船中4.5Kサイズキハダ30本。1M20Cmのシイラ3本。数はあがったが、大物の姿はない。泳がせ釣りの方も、ノーヒットだ。泳がせ釣りで使っている40センチほどのムロアジが怯えている、と大ドモで言っている。大物の気配だ。時はすでに13時。しかしあと2時間ほどしかない、本当に釣れるのだろうか?と言う気持ちと必ず来るという気持ちが行き来する。

そう思い始めた時、井戸さんが思いきってポイントを変えた。パヤオをやめ、どこに行く気なのだろうか・・私にはここに来ての移動は無茶な行動に思えたのだが、親切な井戸さんに信頼を抱く様になっており不思議と何かが起きるような釣り師のカンと期待がふくらんでいた。

15分ほどで着いたそこは何もないような所だった。どうやら水中パヤオらしい。井戸さんから改めて聞き納得した。他のメンバーは半信半疑で仕掛けを投入する。私も残り少なくなった時間を惜しむ暇なく早速、仕掛けを投入する。しかし、先ほどと違いマグロの群れがどこにも見あたらない。3.4流しして「じゃ、最後の一流しで上がります」とのこと。どうやらタイムリミットが来たようだ。隣は「さっきの所の方が釣れたのに~」と悔しがっていた。もう最後なのに、とうとうムロアジの姿も見えなくなった。「何かおかしいぞ・・」そう思っていたが、根気よく蜘蛛の糸作戦は続けていた。「ポイントがずれたのか・・」「マグロどころかムロアジまでいない?・・」ぶつぶつ言いっていると、30Mぐらいむこうに巨大な魚体が現れた。ムロアジはきっと逃げ出したのだ。

「でっけーのおる~!」私は叫んでいた。しかし、いつもの一人言と思われたのか、メンバーには聞こえていない。すかさずコマセを多めに撒き寄せようとする。「今だ撒け撒け~」私は興奮状態だった。この時、この大型の群れは私しか見えていなかった様だ。

トモではシイラがかかったようだ、派手なアクションで走りまくりジャンプする。「終わったな。」シイラの場合横走りしオマツリを避けるため仕掛けを上げなくてはいけない。この時点で私の石垣釣行はこれで終わった。大型の魚体を目の前にしながら、泣く泣く仕掛けを上げる。そう思って巻いていると「痛っ!爪が剥けた!替わってくれ。」シイラをかけているさなか、ケガをしたらしい。どうやらシイラとのファイトで釣り納めできそうだ。

私がシイラと格闘していると、なんとその隣ではまだ仕掛けを流していたらしく、それに何かがヒットした。ダブルで格闘である。ジャンプ、テールウォーク、綺麗な魚体が南国らしさを醸し出す。私が格闘してるシイラはでかいようだ。そして隣も・・。まず先に私が上げた。1M30Cmはありそうだ。一段落し、最後に隣の魚体を見てこの釣行が終わりだな、などと思っていたら竿がのされている。しんどそうだ。「スレかな・」などみな最後のマグロを拝もうとするが一向に上がってこない。そこで協力し合い何とか水面まで上げてみると、でかい!これぞマグロだ!という魚体が上がってきた。井戸さんもこれには驚き、すかさず今日初のタモを用意する。そして2.3度暴れたあげくタモに入った。「20Kはありますよ」井戸さんが言うと、皆の興奮状態は最大限にあがっていく。ガッツポーズをとりながらも夢のような信じられない気分だった。初めての石垣での最後の一流しでビックワンが来たのである。

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