2006年5月17日 (水)

石垣パヤオ釣り紀行~その4~

「時間がないっ」

今のところ、釣果は船中4.5Kサイズキハダ30本。1M20Cmのシイラ3本。数はあがったが、大物の姿はない。泳がせ釣りの方も、ノーヒットだ。泳がせ釣りで使っている40センチほどのムロアジが怯えている、と大ドモで言っている。大物の気配だ。時はすでに13時。しかしあと2時間ほどしかない、本当に釣れるのだろうか?と言う気持ちと必ず来るという気持ちが行き来する。

そう思い始めた時、井戸さんが思いきってポイントを変えた。パヤオをやめ、どこに行く気なのだろうか・・私にはここに来ての移動は無茶な行動に思えたのだが、親切な井戸さんに信頼を抱く様になっており不思議と何かが起きるような釣り師のカンと期待がふくらんでいた。

15分ほどで着いたそこは何もないような所だった。どうやら水中パヤオらしい。井戸さんから改めて聞き納得した。他のメンバーは半信半疑で仕掛けを投入する。私も残り少なくなった時間を惜しむ暇なく早速、仕掛けを投入する。しかし、先ほどと違いマグロの群れがどこにも見あたらない。3.4流しして「じゃ、最後の一流しで上がります」とのこと。どうやらタイムリミットが来たようだ。隣は「さっきの所の方が釣れたのに~」と悔しがっていた。もう最後なのに、とうとうムロアジの姿も見えなくなった。「何かおかしいぞ・・」そう思っていたが、根気よく蜘蛛の糸作戦は続けていた。「ポイントがずれたのか・・」「マグロどころかムロアジまでいない?・・」ぶつぶつ言いっていると、30Mぐらいむこうに巨大な魚体が現れた。ムロアジはきっと逃げ出したのだ。

「でっけーのおる~!」私は叫んでいた。しかし、いつもの一人言と思われたのか、メンバーには聞こえていない。すかさずコマセを多めに撒き寄せようとする。「今だ撒け撒け~」私は興奮状態だった。この時、この大型の群れは私しか見えていなかった様だ。

トモではシイラがかかったようだ、派手なアクションで走りまくりジャンプする。「終わったな。」シイラの場合横走りしオマツリを避けるため仕掛けを上げなくてはいけない。この時点で私の石垣釣行はこれで終わった。大型の魚体を目の前にしながら、泣く泣く仕掛けを上げる。そう思って巻いていると「痛っ!爪が剥けた!替わってくれ。」シイラをかけているさなか、ケガをしたらしい。どうやらシイラとのファイトで釣り納めできそうだ。

私がシイラと格闘していると、なんとその隣ではまだ仕掛けを流していたらしく、それに何かがヒットした。ダブルで格闘である。ジャンプ、テールウォーク、綺麗な魚体が南国らしさを醸し出す。私が格闘してるシイラはでかいようだ。そして隣も・・。まず先に私が上げた。1M30Cmはありそうだ。一段落し、最後に隣の魚体を見てこの釣行が終わりだな、などと思っていたら竿がのされている。しんどそうだ。「スレかな・」などみな最後のマグロを拝もうとするが一向に上がってこない。そこで協力し合い何とか水面まで上げてみると、でかい!これぞマグロだ!という魚体が上がってきた。井戸さんもこれには驚き、すかさず今日初のタモを用意する。そして2.3度暴れたあげくタモに入った。「20Kはありますよ」井戸さんが言うと、皆の興奮状態は最大限にあがっていく。ガッツポーズをとりながらも夢のような信じられない気分だった。初めての石垣での最後の一流しでビックワンが来たのである。

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2006年5月16日 (火)

石垣パヤオ釣り紀行~その3~

ガツンッ! 引き込まれるようなアタリと共にクラッチと合わせを入れる。

「間違いない!マグロだ!」

その瞬間グイグイ引き込まれ、これはスゴイい大物だ!そう思った瞬間スウッと軽くなった。あっという間の出来事であった。バラシたのだ。空針だけが虚しく戻ってきた。すかさず仕掛けを投入しようとする。すると隣ではもうすでに3Kほどのマグロが水面まで上がってきていた。井戸さんがすかさず駆けつけマグロを引き抜いた。そして、針をはずしそのマグロを海へポイッ。リリースしたのである。

「わしのまぐろ~が~」隣はとても悔しそうである。そんな複雑な気分を横目に、釣りを再開すると私にも、30Mほど流したところでヒットし、ようやく小さいながらマグロの顔を拝むことができた。リリースしたのだが。

時折、井戸さんが「今、コマセを撒いてっ」と言って多めに撒くときがある。それはきっと、井戸さんには、マグロの群れが分かるのだろう。そのタイミングで撒くと、不思議と皆の竿にマグロがヒットする。なんだか、釣らしてもらっているような感覚だ。なんとしてでも、それだけはつかんで帰りたい。そう思い試行錯誤し、水面を見つめる。

日本海でのフカセ釣りと、このパヤオでの釣りとは同じフカセ釣りでも全く違う。気持ちを切り替える必要がありそうだ。これはサイトフィッシングに限りなく近く、10Mほどでも食ってくる。昼を過ぎ10本近く上げる頃にはコツをつかみ始めた。

やはり、初めに言っていたコマセワークが肝心らしい。水深が1000M以上もあるこの広い海で釣るには、マグロの群れに船の近くまで来てもらう必要があるからだ。回遊だけを狙っていてはものすごく低い確率だろう。イワシを1匹、見えなくなったらまた1匹と、広く深い海に細く長い蜘蛛の糸を作るようなイメージで撒くやり方にした。その蜘蛛の糸が大型の群れを深場から引き込んでくれるような。そんなイメージを常に持ちながら。そこで、エサ取りなどが集まるようならそのままやり過ごし、マグロが見えたら一気に多めに撒く。そうすることによって群れを散らさず、かつピンポイントに狙える。だいぶ釣果が伸び始めた。井戸さんも「コツをつかんだようだね」と言ってくれ、ますます大物への期待がかかる。

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